FFワークショップ参加

私が一番気になっているFFの技法の世界で 誰もが知っているだろう有名なオーストラリアのファイバーアーティストがアメリカにやってきました。それも”編物”のイメージに遠い この暑いアリゾナに。彼女は手の届かない夢のような存在で、実際に指導してもらえる こんなラッキーなことが人生であるなんて。。。このワークショップに申し込んだのは半年前で この6ヶ月間ずっとこの日を楽しみに待っていました。
今朝は朝5時に目が覚めてしまいました。一番乗りで到着した会場には 本やインターネットで見たことのある作品が飾ってあり 他にサンプルやスワッチも山になってテーブルの上にあって 手に取って見ることができました。どれもが本で見る以上に細かい作業で きれいな編地は初めて見る編み方も多く知りたいことばかりでした。
ワークショップのスタートはそれぞれ自己紹介から。参加者の定員20人のうち5人以外はアメリカの東海岸や北方面など遠くからこの日のために来ていて、ほとんどの人が毛糸にかかわる仕事をしている人であることがわかりました。
ワークショップの進め方は ぎっしりと編み方の書かれた5枚つづりの紙を配られて 何も説明もなく ひたすら編み続けて アーティストの彼女が回ってそのつど指導するという方法でした。一声もなく 説明もなく始めることに。配られた紙には 編み方が 私が慣れていない英語文章の説明のみで 棒編み、かぎ編み、アフガン編みの3種類。編み方は ほとんどがモチーフで段数、目数、大きさの詳しいことは書いてなく自由に進めるようになっていて 使う糸も色も使用針もみんなそれぞれであり、どの人も同じものを編んでいるように見えませんでした。使用糸は それぞれが持参し 衣装ケースのような箱や旅行用のスーツケースにいっぱいに詰め込んである 色々な色や素材の毛糸はみんな個性があって その人を表すようにみえました。私の今回持参した色はムラサキ、赤、ピンク、緑など30種類ほどだったけど、私の持参糸が他の人に比べて少なく、もっと持っていけばよかったと後悔。恐らく私が一番会場に近くて さらに車で持っていけるのに。。お互いのスワッチは みんなの参考資料ともなって見渡しているだけでも 面白かった。

私はひたすら英語での手順を追いかけながら 会話をする余裕もなく編み続けました。ワークショップは9時から5時までの8時間。 マフィンやコーヒー、途中ランチが出てきたけど、食べながらも みんな手を休めることもなく編み続け 8時間があっという間に過ぎてしまいました。帰りの車では 8時間もこれほどに集中を続けたのはきっと今までのなかで初めて。大きな満足感と集中していた疲れでいっぱいでした。

途中 思い切って持参した自分の作品を、彼女に見てもらいました。自分が今から行きたい方向を作品を通じて彼女に伝えることによって 実際に手作業で指導をしてもらいたかったし 彼女が私だったら 今後どういう方向に変化させていくと考えるのかを質問してみたかった。今日 私の気持ちに向き合って一つ一つを丁寧に接している彼女は 毛糸が好きだと共感できる仲間のようなイメージでした。
とてもいいワークショップだった。あっという間に過ぎたとてもいい一日。今日の朝にもどりたい気分です。
明日の夜は 彼女を囲んでのパーティに参加予定。楽しみです。