Yumiko-A2009-09-12

週末は 今回帰国の大イベント 殿内みつこさんのFFワークショップだった。
殿内さんのフリーフォームは 作者の名前がついていなくても 殿内さんの作られたものすぐ認識できるほど、個性とスタイルを持った作品。
多くのフリーフォームは 色や編み方の組み合わせが素敵と思っても、印象的が似ているものが多い中、スタイルを持った作品を発表している殿内さんのワークショップ。

ワークショップには モチーフを準備していくことになっていた。でも 私のこれまでしてきたフリーフォームは モチーフから作るスタイルではなかったので、どんなモチーフにしようかなと 時間がかかり 時間の制限も重なって思うような準備ができなかった。
”モチーフ”という単語から想像してしまう 丸、四角、三角、、、といった きれいな形が フリーフォームに入っていくことが フリーフォームとどう交わっていくのかイメージがわかなかったから。

結局 整った形にはこだわらず 私スタイルの厚めのもの、そして 今回 かなり意識して作った きれいな形で軽く薄めのものの 両方を準備した。この二つを使ってバランスをとりながら 軽いデリケートなものに仕上がるのかしら・・・とワクワクしながら。

ワークショップの内容は モチーフのつなげ方のアイディアに焦点絞られていた。
紹介されたモチーフのつなげ方は これまで私のしてきた方法とはずいぶん違って、とても新鮮だった。技法としては 難しいことはなくシンプルだけれど、針の入れ方の工夫で 雰囲気や見え方に変化がでるので、つなげ方をどう使いこなしていくかが 興味深い。こういった 細かい ちょっとした工夫の組み合わせが 殿内さんならではの デリケートな作品を作り上げていく一つのポイントなのね。

モチーフをおいてみて つなげ合わせることに。ついつい 自分のしてきた方法に頭が動いてしまうけれど、その度に 配られた”つなげ方のアイディア”の紙をじっくり見つめて、頭をリフレッシュさせて 少しずつ進めていった。一つ一つつながっていく度に 今までの私のしてきた硬い仕上がりになっていないことを確認して うれしくなる。

そして もう一つの課題、厚さの違うタイプのモチーフの組み合わせ。殿内さんだったら どうするかなって思うことを聞いてみたいと思っていた。おき場所についてのアイディアを ぽんぽん 話してくれる。いろいろなアイディアが 話していくうちに浮かび上がってきているようだった。面白い。

3時間ほどで 出来上がってきた部分はこれだけ。私のフリーフォームはとてもゆっくり。写真では ぜんぜんわからないけれど 軽い感じに出来上がってきている。

とても楽しく 充実した時間で 終了が近づいて立ち上がるときは とても寂しいかった。このようなチャンスは 遠くに住んでいる私になかなかやってくるものでもなく せっかくの出会いも 夢のこととなってしまうような気持ち。

実家に向かう電車で 今日もまた素敵な一日だったと思う。編み物を通じての出会いは格別。