Yumiko-A2010-08-19

徹夜に近い10日間がようやく終わった。
この10日間で フェルトカバンを4個も作り上げた。本当は2個の予定だったのが 4個になってしまったのは 2個が失敗してしまったから。

今回は すでにPublishしてあるデザインのカバンで使用した毛糸の多くが廃盤になってしまったころから 新しい毛糸や 色を使って 同じスタイル、そして 2種類のサイズを一緒のパターンに入れてね と 会社からのリクエストだった。
ひとつは ハンドバッグ、もうひとつは ショルダーバッグと決めた。色の組み合わせが 大切なかばんだけど 迷っている時間はない。
不安な組み合わせの色のほうは 小さめのハンドバッグにした。仕上がってみると いい感じ! 大成功。大きめのかばんにすれば良かったと思った。

そして 大きめのショルダーバッグにとりかかる。。こちらは 色あわせは 大丈夫だろうと ひたすら編み続ける。小さめのほうに比べたら倍以上の毛糸を使うのだ。ショルダー部分は ハンドバッグのもち手の部分を大きめにしようと単純な考えで仕上げてみる。フェルト化が終わってカバンを広げると ショルダーとカバン本体がつながっている部分が 弱弱すぎるし、ショルダー部分の開き具合が広いことが理由で カバンの口もパカパカしている、全然駄目。。。

落ち込んでもいられず、すぐ2個目を作り始めた。今度は  肩が入るぎりぎりまで ショルダーの幅を狭くしたり、婉曲にしたりと 計算して 3日間で編み上げた。でも 誰かに これで 大丈夫よと言ってもらわないと 怖くてフェルト化ができない。そのために 外出して 編み物仲間3人に Goサインをだしてもらい ドキドキしながら フェルト化作業にはいった。
作業が進み 広げてみると 肩の部分は大丈夫そうね、、なんて まずは気になる部分を確認した。そして 全体を見ていくと なんとフェルト化されていない部分がいくつかある。一箇所は編地そのまま残り、他がフェルト化されている分、編地が ビローンと伸びたように見えてレース編みのようになっている、、、、 もっと もっと とフェルト化作業を続けたけれど、ほかの部分がどんどんフェルト化されて硬くなってきてしまい あきらめた。もう駄目だあ(大泣)、、、、
このフェルト化が出来なかった部分の色、以前も同じようなことがあった。最初のバッグのこの色はきちんとフェルト化されていたけれど、2個目を編んでいるときに 同じ色、でもど 違うロット番号の毛糸も混ぜた場所があった。きっと そこの部分だろう。

もう夜中を回っていたけれど 3個目のかばんの制作に入った。疲れがたまって気がついたら そのままソファーの上で寝ていた。でも3個目のカバンは2日間かからずに編み上げた。
毛糸は足りなくなってきていることもあり、色の組み合わせを少し変えた。もちろんフェルト化できにくいだろうと予想される色は避けて。

フェルト化が終わったのは夜中の2時半。朝になってみると カバンがすでに ほとんど乾燥している。この乾燥しているアリゾナだからこそ 夜の間でも 厚地カバンが乾いてしまうのだ。感謝。感謝。

日差しが弱くなる時間を待って 写真撮影。カバンの写真はむずかしい。洋服だったらマネキンに着せればいいけれど、かばんは 置くだけでは形が崩れちゃうし、ハンドルの部分なんてへナっとして 様子がわからない。持ったときの感じ、大きさの感覚、素材感、写真は150枚ほど撮った。

良く頑張ったと 自分を褒めまくる。パターンはほとんど書き下ろしてあるからそれを仕上げるのみ。
明日は このファイルを GraphicDesignerの人に届けて パターンのTestをしてくれる人に届けるだけ。良く頑張った〜〜〜、なんども言ってしまう。