Yumiko-A2008-08-28

たくさんのプロジェクトがありすぎて、最近は一つ一つを終わらせていくという方法をとって、日々が過ごしています。
最近また一つ終了しました。これは ある編物雑誌用のチューニック。今回は雑誌社からデザインにレース編と交差編をいれるというリクエストがあり、さらに素材と色も先に指定があり、私にとっては初めての状況。ある一定が決められたいる中でデザイン。。。

私は 通常 糸の縁り方や 微妙な色に惹かれて 素敵な糸だなあ、、って手に取るところからデザインが始まります。この糸だったら、こういう編地を使うとこの糸が生きるような気がする。色は この中からだったらこの色がいいかな、、この色とこれを組み合わせたら、別素材のこれも、、、なんてどんどんイメージが沸いてきちゃいます。そして わくわくしながら最初のスウォッチが始まります。でも大体 想像していたものと実際の編地が なんだか違うような感じで、そのまま次々に違う編地を編んでいくことになってしまうのですが。スウォッチで一玉の毛糸が終わる時点でひと段落をして 今までに編んだ編地を比べてみたりします。そして2玉目のスウォッチへ。。。いろいろな編地が続いているマフラーのようなこの細長いサンプルはわたしの宝物となるのですが、私のイメージしてたとおりの編地を見つけるまでが とっても長い道のりで途中何度もあきらめモード。もう、、、っていう気持ちが何度もかぶさってくるのですが いつも最後に何か見つけることができるのです。そのときの喜びは 本当にひとしお。
そして、サンプル編地を見ながら、組み合わせなどが決まってきて やっと本番の製作に取り掛かるという 過程で私のデザインは仕上がっていきます。

でも今回の場合は いきなり 糸が渡され、これで、、ということ。 え、、、これは 普段私が手に取らない 光沢が少しあって、縒りがきつい綿混素材、わたしのクローゼットにある洋服にはないような色。さあ、どうしよう。。。果たして ”私”が垣間見れるようなものができるのかしら。。。との思いで ひたすらスウォッチをしました。いろいろな繰り返しでようやく終わりました。今思うととてもいい経験になりました。この作品が雑誌に載るのは来春の予定。それまで きちんとした写真は非公開なのが残念。
でも 少しだけ小さいものを。